ウエブでニュースを見ていたら、次のような記事が配信されていた。
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「グルジアやめてジョージアに」...ロシア語読みはイヤ!と
3月21日15時1分配信 読売新聞
グルジア政府が、日本語による同国の国名表記を英語表記
(Georgia)に基づく「ジョージア」に変更するよう求めて
いることがわかった。
外務省は、「米国のジョージア州と混同しかねないなど問題はあるが、
真剣な訴えなので前向きに検討したい」(幹部)としている。
グルジアの国名はグルジア語でサカルトベロ。
今月10日に行われた日・グルジア外相会談の際、ワシャゼ外相が
中曽根外相に、「"グルジア"はロシア語表記に基づくので変えて
欲しい」と訴えたという。
グルジアは、ロシアとの間に紛争を抱えるなど、反露感情が根強い
ことが今回の要求の背景にあるようだ。
政府の公式文書などでの国名表記は、在外公館名称・位置・外務公務員
給与法の表記を基準にしており、変更には法改正が必要だ。
過去には「ヴィエトナム」を一般的な表記である「ベトナム」にしたり、
国名変更により「ビルマ」を「ミャンマー」とした例はある。
最終更新:3月21日15時1分
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以上、ヤフーニュースです(改行あり)
同じ日、『毎日新聞』のニュースにもこんな記事が配信されていた。
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野口健さん 海外戦没者の遺骨収集 比で活動開始
3月21日13時23分配信 毎日新聞
アルピニストの野口健さん(35)がNPO法人の一員として、
海外戦没者の遺骨収集を始めた。17日からは太平洋戦争の激戦地
だったフィリピンのレイテ島で活動し、25日に帰国する。
海外戦没者約240万人。約115万柱もの遺骨が今も海外に眠る。
野口さんは「国家の犠牲になった人たちの遺骨を野ざらしにはできない」
と訴える。
7大陸最高峰への世界最年少登頂記録を樹立し、清掃登山などの
環境活動で知られる野口さんが、遺骨収集を思い立ったのは4年前。
ヒマラヤの8000メートル級の「シシャパンマ」山頂近くで
遭難しかけた時だった。
猛吹雪の中で酸素ボンベが残り少なくなり、テントの裏地に遺書を
つづった。死の恐怖に直面した時、旧日本軍の参謀だった祖父から、
たびたび聞かされていた海外の戦没者のことが頭に浮かんだ。
祖父はビルマ(ミャンマー)で部下が次々に飢えやマラリアで倒れ、
死んでいくのを目の当たりにしたという。
(以下、略)
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通常、『朝日新聞』だけがミャンマー(ビルマ)表記をしているが、
今日の『毎日新聞』はビルマ(ミャンマー)だった。
で、今ツラツラと書いている長い原稿で、グルジアとジョージア、
或いは、ビルマとミャンマーに関する部分があるのでちょいと
抜き出してみる。
(今回の報道があったから書いたのではないという、ま、証拠で)
ちょいと長いですが。
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そう、異国や異文化を語るときには、このように宗教や名前など、
その社会を特有の前提をある程度知ることが必要なのだ。
ここで改めて、ビルマを語る場合いつも議論となる、ビルマという国の
呼称について考えてみたい。
「ビルマ」か「ミャンマー」かという問題である。
ビルマ軍事政権は1989年、英語の呼称を「ビルマ」から
「ミャンマー」に変えた。だが、多くのビルマ人にとって、
現在のビルマ軍事政権は選挙を経ずに武力で政権を奪取した
クーデター政権であるため、正当性がない政権が勝手に国名を
変えたことを認めていない。
もっとも軍事政権そのものが呼称変更の1年前、1988年に
クーデターを起こした当初、これはあくまでも「暫定政権」と
いう意味で、国家法秩序回復評議会(=SLORC:State Law
and Order Restoration Concil)と名乗っていた。
同じ軍政は10年後の1998年、その「一時的な政権」という
意味を捨て、これからも政権を担う意図で、自らを国家平和発展
評議会(=SPDC:State Peace and Development Coundil)と
名前を変えた。
今までの軍事政権の動きを見ると、「ビルマからミャンマー」
「SLORCからSPDC」という呼称変更は、単に名前の変更
だけでなく、そこには必ず、政策の変更があるということを
見落としてはならない。
そこには国民の意思や法を無視して、自らの政権の正統性を
強調しようとするための名称変更だからなのだ。
ビルマの人が、「ミャンマー」でなく「ビルマ」を使うのは、
そういう軍政のごまかしに対して否ということをいっているのだ。
だがこのことは、例えば日本語を使う人にとっては、ビルマの人と
同じような意味での「ビルマ」か「ミャンマー」かということには
ならない。
ビルマ人の立場とそれ以外の立場は明確に区別されるべきなのだ。
私は2008年8月8日、ビルマ入りしていた。1988年に起こった
民主化デモ「8888(ビルマ語でシッ・レーロン=4つの8)」の
20周年を取材をするためである。
ホテルの部屋で英語の衛星放送を見ていたら、「ジョージア」と
「ロシア」が交戦状態に入ったというニュースが流れていた。
私は一瞬、戸惑った。
「ん? ジョージアっていう国があったのか?」
後日、日本に戻って、この時のニュースを確認してみると、
「ジョージア」とは「グルジア」のことであった。
「ジョージア」とは英語の呼称で「グルジア」はロシア語の読み
だった。
日本では、ロシア語読みが一般的に日本語として通用している。
似たような例は他にも見られる。例えば米国西海岸のカリフォルニア州
「ロサンジェルス」を表す場合、英語では「LA(エルエー)」と
呼ぶか「ロサンジェルス」と発音する。
日本語で一般的に通用する「ロス」と呼んでも、英語では通用しない。
また日本では、日本語特有の表記や発音をするので、ヴェトナムは
ベトナムであり、中米のエルサルヴァドルはエルサルバドルである。
その一方、ルイビトンはルイヴィトンとのまま表記される。
こういう風に見ていくと、国名や固有名詞の表記は、英語読みや
現地読みに拘わらず、日本では「日本語特有の呼び方」をしている。
それだから、「ビルマ」という呼称も、もし、日本語の呼び方を
大切にしようとするならば、従来通り日本語で「ビルマ」と呼ぶのが
ふさわしいのだ。わざわざ英語呼称で「ミャンマー」と呼ぶことは
ないのである。
それに「ビルマ」という言葉は英語からではなく、オランダ語から
派生し日本語に定着してきた言葉だからである。
それに言葉を学ぶ機関である東京外国語大学や大阪外国語大学は今も
「ビルマ」「ビルマ語」という呼び方を使っている。
あるいは、こうも言える。日本が国連に登録している「英語呼称」は
「ジャパン<Japan>」である。例えば、お隣の韓国で、韓国人同士が
日本のことを話す際、日本のことをわざわざ英語で「ジャパン」と
呼ばないであろう。
韓国語では一般的に「「イルボン」と呼ぶのが普通であろう。
それがどこの国であっても普通なのである。中国でもタイでも、
それぞれの言葉で「Riben(リーベン/リーペン」「ニップン」と
言うだろう。
現地の人が日本を表すのにわざわざ英語で「ジャパン」と呼ばない
だろう。
それなのに、どうして日本は日本語の「ビルマ」を英語読みの
「ミャンマー」と変えてしまったのであろうか。
国連で使用されている国名が「ミャンマー」だから「ミャンマー」と
呼ぶと説明する人がいるが、では、日本で日本のことを国連で使われて
いる英語呼称で「ジャパン」と呼ぶのだろうか。
ビルマ関係の文章を読んでいて、「とりあえず、政治的な側面を避ける
ために、ビルマかミャンマーかは棚上げにして、とりあえずミャンマー
と呼ぶ(書く)」と説明している説明を目にすることがある。
そういう説明こそが、まさに政治に囚われているように思われる。
日本語で書く場合は、「ビルマ」と書けばいいのである。軍事政権を
支持するから「ミャンマー」を使い、軍事政権に反対するから
「ビルマ」を使うというのは日本語を使う人には当てはまらないように
思える。
もちろん、もっとおおっぴらにミャンマーという呼称が定着すれば
また話は別だが。
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で、
ビルマかミャンマーかの詳しくは、以下を参照願います。
http://www.uzo.net/notice/quo/b_m.htm
グルジアかジョージアか、ビルマかミャンマーか
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