今週号の "THE MYANMAR TIMES" が報じてました。
ビルマ(ミャンマー)のワナマウンルウィン外相が、同国を訪問した米国・ユン国務副次官補に
「ビルマと呼ばすに、ミャンマーと呼ぶべきだ」 と。
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He also called on the US should use the official term of ‘Myanmar’
when it refers to the country.
“You might think this is a small matter, but the use of ‘Myanmar’
is a matter of national integrity,” he said.
http://www.mmtimes.com/2011/news/576/news57601.html
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これは、英語(表記)の話で、日本語ではまた別の話である。
日本ではすっかり「ミャンマー」が定着しつつあるが、日本語表記では、まだまだ 「ビルマ 」 で
通すべきだと思う。
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そう、異国や異文化を語るときには、このように宗教や名前など、その社会特有の前提を
ある程度知ることが必要なのだ。
ここで改めて、ビルマを語る場合いつも議論となる、ビルマという国の呼称について考えて
みたい。
「 ビルマ 」 か 「 ミャンマー 」 かという問題である。
ビルマ軍事政権は1989年、英語の呼称を「ビルマ」から「ミャンマー」に変えた。
だが、多くのビルマ人にとって、現在のビルマ軍事政権は選挙を経ずに武力で政権を
奪取したクーデター政権であるため、正当性がない政権が勝手に国名を変えたことを認めて
いない。
もっとも軍事政権そのものが呼称変更の1年前、1988年にクーデターを起こした当初、
これはあくまでも「暫定政権」という意味で、国家法秩序回復評議会(=SLORC:
State Law and Order Restoration Concil) と名乗っていた。
同じ軍政は10年後の1998年、その「一時的な政権」という意味を捨て、これからも政権を
担う意図で、自らを国家平和発展評議会(=SPDC:
State Peace and Development Coundil ) と名前を変えた。
今までの軍事政権の動きを見ると、「 ビルマからミャンマー 」 「SLORCからSPDC」という
呼称変更は、単に名前の変更だけでなく、そこには必ず、政策の変更があるということを
見落としてはならない。
そこには国民の意思や法を無視して、自らの政権の正統性を強調しようとするための
名称変更だからなのだ。
ビルマの人が、「ミャンマー」でなく「ビルマ」を使うのは、そういう軍政のごまかしに対して
否ということをいっているのだ。
だがこのことは、例えば日本語を使う人にとっては、ビルマの人と同じような意味での
「 ビルマ 」 か 「 ミャンマー 」 かということにはならない。
ビルマ人の立場とそれ以外の立場は明確に区別されるべきなのだ。
私は2008年8月8日、ビルマ入りしていた。1988年に起こった
民主化デモ 「 8888 ( ビルマ語でシッ・レーロン=4つの8)」の20周年を取材をするため
である。
ホテルの部屋で英語の衛星放送を見ていたら、「ジョージア」と「ロシア」が交戦状態に入った
というニュースが流れていた。
私は一瞬、戸惑った。
「ん? ジョージアっていう国があったのか?」
後日、日本に戻って、この時のニュースを確認してみると、
「ジョージア」とは「グルジア」のことであった。
「ジョージア」とは英語の呼称で「グルジア」はロシア語の読みだった。
日本では、ロシア語読みが一般的に日本語として通用している。
似たような例は他にも見られる。例えば米国西海岸のカリフォルニア州 の「ロサンジェルス」を
表す場合、英語では 「 LA (エルエー) 」 と呼ぶか 「 ロサンジェルス 」 と発音する。
日本語で一般的に通用する 「 ロス 」 と呼んでも、英語では通用しない。
また日本では、日本語特有の表記や発音をするので、ヴェトナムはベトナムであり、中米の
エルサルヴァドルはエルサルバドルである。
その一方、ルイビトンはルイヴィトンとのまま表記される。
こういう風に見ていくと、国名や固有名詞の表記は、英語読みや現地読みに拘わらず、
日本では 「 日本語特有の呼び方 」 をしている。
それだから、「 ビルマ 」 という呼称も、もし、日本語の呼び方を大切にしようとするならば、
従来通り日本語で 「 ビルマ 」 と呼ぶのがふさわしいのだ。
わざわざ英語呼称で 「ミャンマー 」 と呼ぶことはないのである。
それに「ビルマ」という言葉は英語からではなく、オランダ語から派生し日本語に定着してきた
言葉だからである。
それに言葉を学ぶ機関である東京外国語大学や大阪外国語大学は今も 「 ビルマ 」 「 ビルマ語 」
という呼び方を使っている。
あるいは、こうも言える。日本が国連に登録している「英語呼称」は「ジャパン < Japan > 」で
ある。
例えば、お隣の韓国で、韓国人同士が日本のことを話す際、日本のことをわざわざ英語で
「ジャパン」と呼ばないであろう。
韓国語では一般的に「「イルボン」と呼ぶのが普通であろう。
それがどこの国であっても普通なのである。中国でもタイでも、それぞれの言葉で 「 Riben ( リーベン/リーペン」「ニップン」と言うだろう。
現地の人が日本を表すのにわざわざ英語で「ジャパン」と呼ばないだろう。
それなのに、どうして日本は日本語の「ビルマ」を英語読みの「ミャンマー」と変えてしまった
のであろうか。
国連で使用されている国名が「ミャンマー」だから「ミャンマー」と呼ぶと説明する人がいるが、
では、日本で日本のことを国連で使われている英語呼称で「ジャパン」と呼ぶのだろうか。
ビルマ関係の文章を読んでいて、「とりあえず、政治的な側面を避けるために、ビルマかミャンマーかは
棚上げにして、とりあえずミャンマーと呼ぶ(書く)」と説明している説明を目にすることがある。
そういう説明こそが、まさに政治に囚われているように思われる。
日本語で書く場合は、「ビルマ」と書けばいいのである。
軍事政権を支持するから「ミャンマー」を使い、軍事政権に反対するから「ビルマ」を使うという
のは日本語を使う人には当てはまらないように思える。
もちろん、もっとおおっぴらにミャンマーという呼称が定着すればまた話は別だが。
http://blog.uzo.net/2009/03/post-2853.html
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またもや、ビルマかミャンマーか
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