ごろんと横になり、いつものMテープを聴きながら、
『象が空を』 の最終章を読み始める。
発想の仕方、視点の持ち方、表現の方法。
多彩や。
まいったなあ、としか言いようがない。
ジャーナリストとは、写真家とは、フォトジャーナリストとは。
いくつも、考え込まされるヒントがちりばめられていた。
表出にとどまらず、表現まで行きつくには・・・。
思わず、ラップトップを立ち上げ、アマゾンで別の著作を
注文してしまったわい。
大学時代の同級生について記述していた部分があった。
それを読んで、ちょいと考えてしまう。
もし、自分自身が70年代に大学生だったら、いつも冗談で
言うように、<BOMB>を作っていたかもしれない。
でも、おそらくデモ行進には参加していなかっただろう、と
想像できる。
今も、積極的にイラクの派兵に反対の行動を起こしている
わけではない。
そうするには60年~70年代に日本で起こった革新運動と
その後の挫折を、自分なりに学びすぎたようやし。
今のイラク派兵を決めた、雰囲気を作り出した体勢は、
あの時代に戦争に反対をしていた団塊の世代が中心になって
いるようだ。
その徹を繰り返さないために、自分なりに、しなやかに・
したたかに動き続けるために、自分のやり方を貫く。
いつまでたっても協同ができない自分がここにある。
かつての『朝日ジャーナル』が今の「朝生TV」であり
「ニュースステーション」だったろう。
時流に乗るとロクなことはない。
・・・赤ペンで本に書き込みが多くなってしまったわい。
で、「書物の中に答えはない。」
・・・、って、よっく言うよな。
そう、答えは、自分で見つけ出すのだから。
厳しい指摘やな。
倉庫部屋からカメラバックを持ってくる。
久しぶりに35mmマニュアルカメラを握る。
カシャ、カシャ。
ほんまに、ほんまに久しぶりや。
シャッター音が心地良い。
自己満足だけどな。
重たいと思っていたけれど、それほどの重量を感じず。
この間の MarkⅡが重すぎたようだ。
なんかすっかり目が覚めた。
悶々としそう。
で、 これまたずっしりと重たい "INFERNO" のページを
めくる。
James Nachtwey 彼ははもう、フォトジャーナリストじゃなくて
「伝道者」やな。
そんな域に達しているよう。
その写真集の内容も重たすぎる。
でも、引き受けて見よう。そんな気にさせる。
悲惨だが、人間の尊厳を感じさせてくれる写真集。
それはなぜか。
彼の写真からは、人間の尊厳とは何かを教えてくれた
被写体に感謝の意を述べているようでもある。
ここにも出てきた。
なぜ生きるのか、ではなく、どのように生きるのか、という
厳しい問いが。
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I want my work to become a part of our visual
history, to enter our collective memory and our
collective conscience. I hope it will serve to
remind us that history's deepest tragedies
concern not the great protagonists who set
events in motion but the countless ordinary
people who are caught up in those events and
torn apart by their remorseless fury. I have
been a witness, and these pictures are my
testimony. The events Ihave recorded should
not be forgotten and must not be repeated.
The people whose photographs appear in this
book are worthy of one's recognition and the
patience that may require. I have witnessed
people who have had everything taken from
them - their homes, their families, theier arms
and legs. And yet,each one still possessed
diginity, the irreductible element of being
human.
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『象が空を」の中で小田実の『なんでも見てやろう」に
言及する部分があった。
そうか、そんな風に読み解くのか、とも思った。
そう小田実氏といえば、「もういい文学からの脱却」という
一文があった。あれはどこに・・・入っていたのかなあ。
World Press Photo の特集号、『水俣』と写真集を見始めて
しまう。
やはり、被写体に感謝の意を捧げている。
被写体から逃げない姿勢。
写真は、何度見ても、何度見直しても新しい発見がある。
何枚も、フツウの写真がある。
が、何枚も心打たれる写真がある。
思わず・・・ウッとくる写真がある。
まいったなあ。
サルガドの写真集も2冊ほど眺める。
犬飼道子 『人間の大地』、藤原新也 『東京漂流』、
オリビエーロ・トスカーニ 『広告は私たちに微笑みかける死体』
をツン読する。
あ、もう朝や。
6時半過ぎ、寝る。
11時50分過ぎ起床。
あ~あ、やってもた。
せっかく、早寝早起きの規則正しい生活がはじまったと
思ったのに。
出発までのスケジュールを書き出す。
やっぱり、あかんなあ来週の出発は無理か。
もう1週間のばさな。
ったく、アジアに行くのに比べて3倍のエアチケット代
やからココロしてかからんとあかん。
東京の編集部にポジ返却の確認。
ま、確実に戻る感じ、ほっ。
原稿料の振り込みが遅れている。
こういう確認作業ってのは、いつもほんとしんどいんだよなあ。
17時過ぎ、「仮出所」のA氏へ電話。
久しぶりですな。
元気そうで何より。でも、ちょいとしんどそう。
つもる話は山ほどある。
が、焦らず。今はひと言ひと言が大切なんだよ、って。
そう、こうやって元気付けさせてもらって、却ってお礼が
言いたい、感謝したいよね。
そんな存在だよね。
言葉には表せないモノを抱え込んでいるんだものね。
必要以上な気遣いはしないが、心遣いは忘れない。
「鎧をぬぎなさいよ」・・・・と。
そう簡単におっしゃいますが、なかなか難しいのだよ。
1時間近くの長話なり。
さ、やろか。
フィルムのスキャンに取りかかる。
最大解像度の 5700dpi で操作するから、1枚120MB
くらいの容量となる。
が、さすがにきれいな仕上がり。
イラクで日本人3名が拘束される。
ニュース関係はあたふた模様。
なんでそんなに。
そのあわて方に命の重さの不平等を強く感じる。
広島、今日も勝つ。
スキャンに執念を燃やす。
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