< なんてこった >

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 セットした目覚まし時計が鳴ったのはちょうど4時。
 荷物の点検をする。
 シャワーを浴びる。
 今日でグアテマラをさようなら、念入りにひげを剃る。
 5時半前、旅券、航空券、空港までのシャトルバスの券、
 クレジットカード、財布の中の現金を確認。

 朝日が昇り、東と西の空がオレンジ色に輝き始めた。
 40分過ぎ、シャトルバスがピックアップ。
 3名の先客は全員米国人、アンティグアでバケーションとか。
 6時過ぎ、グアテマラ市内に入る。
 車が混み出す。
 6時半過ぎ、飛行場到着。
 荷物のチェックインは X 線の装置がないので、すべて
 手作業でチェック。

 「都合で、早く帰らなければならなくなった。席ある?」
 「ちょ~っと、まって・・・」
 「へぇ」
 「あ、すいません、この航空券は、ここでは日付変更でき
 ません。
 市内にあるメインオフィスで手続きしてください」
 「えっ、ここではできないの?」
 「できません。私には権限がないの。オフィスに行って
 ください。
 はい、これが住所です。9時から開きますから」
 「じゃあ、今日は飛行機に乗れない・・・」
 「すいません。ここではどうにもなりません」
 「なんとか融通ききません?」
 「ネクストプリーズ・・・」
 (うるさい客は無視か、デルタよ)「・・・・・」

 空港のカフェで時間をつぶす。
 ATMマシンで100ドルおろそうとしたら、現金が
 出てこない。
 あれ~、もしかして請求されるのかな?
 今はそれを冷静に考える余裕無し。
 しゃあない、現地通貨Q500をおろす羽目になる。
 アンティグアのRに電話、また、そちらにお世話に
 なります、と。

 タクシー(Q50)でデルタエアのオフィスへ。
 が、9時になっても、オフィスは開かない。
 セキュリティーが、もうちょっと待て、と。
 オフィスの外で待ちぼうけ。
 9時過ぎてんだから、せめて、中で待たせてくれよな、
 デルタよ。

 9時10分過ぎ、ようやくスタッフが登場。
 もちろん、10分くらいの遅れなら、「すみません」の
 一言ないのはトーゼン。

 タイプライターのような端末をかちゃかちゃ。
 すいません、このチケットでは日付の変更できません。
 --ひぃえ~。普通は100ドルくらい払ったら変更
 できるでしょ?
 お役に立ちたいですけど、これはできないチケットです。
 それがコントラクトです!
 --なんとか、ならないの?
 じゃあ、片道のチケット・・・1500ドル・・・買って
 いただきましょうか。
 --往復15万円のチケットなのに・・・。
 しゃあないなあ、そんなお金を使うのなら、従来通り、
 7月末の帰国やな。
 10時半過ぎ、アンティグアまで、タクシー($15)で
 戻る。

 今朝、出たばかりのファミリアへ戻る。
 Rじいさん、びっくり。

 すぐさまアタバルへ戻る。
 空港まで行って、席が空いてるのに、乗れないなんて・・・。
 元旅行代理店勤務者(2名)もびっくり。
 そんなことがあるなんて。
 やっぱり、「9・11」の余波かな、と。
 昨日、イラクで1日で最高の死傷者を記録したとか、
 トルコでチキンブッシュの泊まる予定のホテルが爆破された
 とか。
 やっぱり航空業界は規制が強くなったのかな。

 とりあえず「至急連絡」をいくつか入れる。
 それも、初めての依頼を含めて・・・。
 ふぅ~、なんてこった。
 帰国してからの予定が大幅に狂ってしまった。

 アタバル文庫から清水一行『色即是空』『汚名』を
 かり出す。
 なんか気分転換せなあかん。
 ファミリアへ戻り、『色即是空』をツン読する。
 おろ、清水氏には珍しいのかな。
 お話にもならないエロ小説なり。ったく。

 一応、日本の旅行代理店にも、チケットの件で一報
 入れることにする。

 夜、『汚名』を読了。
 う~ん、ちょっと一時代前の小説かなあ。
 やっぱり、時代を超えるモノを残すのは難しいのやな。

 ひぇ。
 こちらの帰国不可能事情を察してか、思いがけない
 「軍資金」の振り込みあり。
 こちらが驚く早さ。
 びっくりしたなあ、もう。それにしても、その心遣い
 ありがたい。

 ハワイのK氏に連絡すると・・・と、これまた偶然、
 首都に出ているとか。

 城山三郎『人生の流儀』読了。ま、短いし。
 しっかし、人生訓をありがたがるようになったら
 おしまいやな。
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 現場にはあらゆる人生の材料がころがっている。
 その中から、自分で問題をつかみ、その問題をひろげ、
 深めていくことである。--打たれ強く生きる--

 「ひとりでは何もできぬ。しかし、ひとりが動かなければ
 何もできぬ」
           --挑戦『生命なき街』収録--

 人間、汚い空気の中にも、しばらく居れば馴れてしまう。
           --社長室『総会屋錦城』収録--
 
 教訓。
 口いっぱいにモノを食ってはいけない。
 欲望をフルに満たそうと思ってはいけない、そのときには
 別の欲望に食われている。
               --わたしの情報日記--

 完全な絶望状態などというものはあり得ない。
 人間がそう思いこむから、そうなるまでである-。                     --華麗なる疾走--

 わたしたちプロのもの書きは「書けませんでした」と
 いって、投げ出すわけにはいかない。とにかく書き上げ
 なければならない。どれほど砂を噛む思いをしようと、
 書き続けねばならない。
 だが、考えてみれば、そのおかげで、わたしたちは、
 プロらしく鍛え上げられても行くわけである。書き上げ
 られたものだけが、ときに傑作となり得るのであって、
 未完の傑作などというものは、世の中に存在しないのだ。
                 --私の情報日記--

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 妹尾河童『少年H』を読み始める。

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