<50年代から60年代>

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 Raymond Chandler "THE LONG GOODBYE" を読み終える。
 なぜか、ほっ、とする。
 内容的にはそれほど複雑ではなかった。
 18年前の記憶はすっかりなくなっていて、細部もほとんど
 忘れていた。

 しかし、主人公の Philip Marlowe が42歳だったとは。
 今の自分とほとんど変わらないではないか。
 "I'm forty-two years old. I'm spoiled by independence."
 の後半部分も自分に当てはまるな、うん。
 自由気ままに生きすぎて、もう取り返しがつかないところも。

 その昔、20代半ばだった自分が読んでも実はあまりその内容を
 理解していなかったのだな。やっとそのことに気づいた。

 しかもチャンドラー自身、仕事として書き始めたのが45歳だった
 とは。

 "We said goodbye. I watched the cab out of sight. I went
back up the steps and into the bedroom and pulled the bed
to pieces and remade it. There was a long dark hair on one
of the pillows. There was a lump of lead at the pit of my
stomach.
.....
 To say goodbye is to die a little."

 この年齢になって、ある程度(男女を問わず)別れを経験したならば、
 この最後の部分をいろんな解釈してしまう。
 なかなか日本語に訳せない。
 う~ん。
 
 人生、読み終えることのできる本は限りあるし、書くことの出来る
 時間やエネルギーもそれほど多くない。
 
 つまりは限られた人生なのだ。
 ん?
 人生は限られている、っていことか(当たり前だけど)

 ま、この本は、一人で生きていくための、酸いも辛い(甘い)も
 飲み込むための本かな。

 チャンドラーの別の本、"Farewell My Lover" が本棚のどこかに
 あったはずだ。これもまた、読み返してみよう。


 『アメリカの巨大軍需産業』を読み終える。
 こちらも、ふぅ、っていう感じ。
 知らないことばかりだった-名前も、組織も、つながりも。
 こういうアプローチがあるということも知らなかった。
 
 米国の2005年の国防予算が(1ドル=110円)36兆円。
 うわ。
 
 巻末のカラーチャート「アメリカ軍需産業の大編成」はとても
 分かりやすい。

 で、軍が何のために存在するのか。
 考えさせられる、というか思考停止にさえ陥らされる内容だ。
 でも、なんか引っかかる(トー然か)
 
 最終章の「NASAと宇宙衛星産業」は57年のスプートニクから
 60年代のケネディの時代の「キューバ危機」にも言及している。

 今、並行して読んでいたのが "THE TARONS IN BURMA" である。
 これは1962年に最北ビルマのタロン民族の調査にでかけた
 報告書だ。
 
 62年といえば、ビルマ中央ではクーデターが起こり、軍政が
 スタート年である。そんなときに、調査団を派遣していたなんて。

 チャンドラーといい、米国の宇宙産業やミサイルといい、ビルマの
 軍事政権のスタートといい、なぜかほとんどが50年代後半から
 60年代前半に関わっている。
 
 これって偶然?
 
 そいや、私の崇拝者ジャック・ケルアックも60年代だ。
 ふむ。

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