<作られた社会通念>

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 夜、布団の中にジョージ・オーウェル『1984年』
 (新庄哲夫訳 早川文庫、1972年)を持ち込んで
 読み始めたら、一ページを開く前に寝入ってた。

 と、何時頃?
 枕元でゴトンと音がした。
 うわ、スピーカーが倒れた。
 スピーカーの前に置いていた飲み物のグラスも倒れてた。
 ああ、あちこちベチャベチャだ。
 
 しゃあないから朝刊に目を通して寝入る。
 
 昼過ぎ起床。
 ふぅ。
 ええ天気。
 慌てて布団を干す。

 睡眠いっぱい。
 気持ちいい。
 意味なく気分が良い、機嫌が良い。
 
 ペチペチペチペチペチとデータ入力。
 
 さ、今週締め切りの原稿を書き始めるか。
 おっとその前に。
 ジャストシステムのATOK用の辞書をオンラインで購入。
 これでますます紙の辞書を引く機会が減るかな。

 なんやかやしてたら原稿を書く意欲がなくなった。
 困ったなあ。
 
 崩れかけるほどに熟れたトマトのサンドイッチを喰らう。

 と、昨日の『ビルマの竪琴』の続き。
 あとがきである「ビルマの竪琴ができるまで」にはドキリ
 とするようなことが書かれてある。
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 私は戦地から帰った人にあうと、その体験をきかせてもらいました。根ほり葉ほりたずねました。ところが、意外に思いましたが、自分の体験をはっきり再現して話してくれる人は、じつに少ないのでした。たいていの人の話は抽象的で漠然としていました。すこしつきつめてたずねると、事実はぼんやりとして輪郭がぼやけてしまうのでした。自分が生きていた世界の姿をよく見ては来ずに、霧の中を無我夢中で駈けぬけてきた、というようなふうでした。
 「自分の経験を他人につたえることは、これほどまでにもむつかしいことなのか。他人の経験を具体的に知ることは、これほどまでにもできないことなのか」と思いました。たいていの場合、語られるのは直接の体験ではなくして、むしろある社会的にできあがった感想でした。自分自身が味わった事実は、はっきりとした形でとらえることがむつかしく、自分の判断は何となくジシンがもてないが、社会的に通用する観念の方がたよりになるのです。つまり、個人と個人とは直接につながらうのではなくして、ジャーナリズムその他によって公の通念となったものが、個人に伝わるのでしょう。社会通念の方が先にあって、それから個人の判断が生まれるのです。われわれの生活の中では、個人同士の横のつながりは、思うよりもはるかに希薄なものです。
(PP.194-195)竹山道夫『ビルマの竪琴』(新潮文庫、1973年改版)
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 どうして長々と引用したか、というと、私も似たような経験をしたことがあるからだ。

 ビルマ取材をしていて、現地で日本人の観光客と話をすることがあった。その時気になったのが、20代の観光客も70代の観光客(慰霊旅行かも)もビルマについて同じような感想を話していたからだ。
 

 「ビルマ(ミャンマー)って、なんだか昔の日本を思い起こさせて、懐かしい」と。やっぱりおかしいよね。そこにはなんだか作られたノスタルジーがあるような感じだった。20代の人と70代の人には、生きてきた時代も経験も異なるはず。それなのに同じような語り口でビルマへの感想を持つのはおかしい。
 20代には20代の、70代には70代の考え方/感じ方があるはずなのに。やはりそこには、無意識的に作られた「公の通念」に支配されているのだろう。
 でも、こういう風に考える自分自身のものの捉え方も、ある意味公の通年かもしれない。

 なんか堂々めぐりだな。
 一つ言えることは、自分は自分の考え方や感じ方に疑問をもつ余裕がある、ということか。自分の正義に躊躇せよ、か。
 ふむ。

 21時前まで机の前に座ってデータ入力。

 夜はヘルシー食事。
 ほうれん草・もずく・和そば・納豆・お味噌汁。
 
 で、しばらくするとお腹の調子が悪くなった。
 何でだ?
 あんなに良い食事をしたはずなのに。
 
 
 ゆっくりとお風呂に入って、ちょっと余裕の一日でした。
 

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