ビルマ・カレン州の急な斜面の山中を移動中、突然、目の前に
黒い塊が出現した。

うわ、象やんけ。
せまい獣道だ。
っと、斜面からずり落ちないように写真を撮らねば。
象というのはまことに器用な生き物(図体はでかいけど)である。
50cmほどの幅の道があれば、ズンズン歩いていく。
そこが急な下りでも、登りであってもだ。
で、ここは、譲り合いの精神だ。
この場合、私がペタリと斜面に張り付いた。
道を譲るのだ。
斜面に生える草むらに身体をあずけた私の後ろを
ノッシノッシと象が通りすぎた。
おお、冷や汗。
斜面からずり落ちて谷底に真っ逆さま。
或いは、
象の鼻の一振りで谷底に落とされる。
不必要に最悪のことを考えてしまう。
譲り合いの精神、ってか
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