(まやかしの)武士道、ってか

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 久しぶりにウエブをブラウジング。
 通信社の写真のページをじっくり見る。

 写真についての感覚が狂っているようなので、ちょいと勘所を
 調整する。

 しばらくぶりに本気で写真を撮ってないし。
 写真でもって語ることを思い出すように、ツラツラとイメージを
 眺める。

 あ、夜更かししてしもた。

 が、8時過ぎに目が覚める。
 ウトウトしながら新聞に目を通す。
 特集やってるし(知り合いが2人も顔写真で載ってるし)
 
 もしやと思ってチェック。
 が、やっぱりカメラが1台動かない。
 トホホである。

 国際電話を一本。
 その対応にドドドッと疲れる。

 午前中は連絡業務に精を出す。
 昼過ぎ出動。
 
 PS用の電池を調達しに行く。
 う~ん、結構な値段するなあ。
 以前は4コ一度に買う財力があったのに。
 今回は1コだけ。
 
 食堂で昼を喰らう。
 携帯電話用のシリコンカバー新品を調達する。
 こちらは安い。

 今日も2時間びっしり歩いた。
 ひさしぶりにカメラのシャッターを切る。
 20mmのワイドがええね。
 徐々に気分が乗ってくる。

 GPSは絶えず衛星とつながっているから電池の消耗が激しい。
 充電式のニッカドにするのが正解かな。
 ふむ。

 野菜いっぱいの夕食。
 う~ん、それでもやや貧食気味かな。
 
 問い合わせのメールの返事が来ない。
 それも2つも。
 仕事する気があるのかないのか(ないんだろう、きっと)

 『戦場の精神史』の最終章だけ書き抜き。
 --------------------
  本来、「武士道」や「武道」は、おそらく、武士として
 必要とされる能力や精神すべてに関わるものであり、その言葉を
 用いる者が「武士」のどの側面に重点を置くかによって、さまざまな
 用法がありえたわけだろう。

  「武士道」が生まれ育った世界は、どうやら、謀略肯定・虚偽
 肯定論の諸書を生んだ兵法の世界だったようである。

  人間は衣食住のどれが欠けても生きられない。そのために、
 農耕をするのが「農人」、器や家を作るのが「工人」、器や食を
 運ぶのが「商人」、これを「三宝」という。しかし、国を守護する
 者がいないと盗人が出てくるので、これを征伐して平和を守る
 役人が必要である。それが「士」で、これを加えて「士農工商」
 というのである。

 「士農工商」も中世から用いられていた言葉であるが、これは、
 明らかに新しい時代に即した武士論である。

 兵法の根本に、平和な社会一般に通じる倫理を据えなければ
 ならないと考えたことそのものが、戦場独特の倫理の発展形態
 としての「武士道」とは、方向性を異にするのである。
 戦場から生まれた兵法を、いかに平和な社会に適合させてゆく
 かという問題意識を、そこに見るべきだろう。兵法家の間にも、
 時代に即応して、このような考え方が生まれていたわけである。

 (小見出し)
 武士は民を導けるか

 「士」の役割は、ついに戦闘の専門家ではなく、忠・信・義と
 いった儒教的徳目を守ることとされるようになったのである。
 平和な社会において指導的な役割を果たすことが武士の任務で
 あるとすれば、儒教的な徳目を守り、民の模範となることこそが
 肝要である。

 そこでは、「中国=文、日本=武」という構図が、誇りを持って
 語られているといえよう。

 こうした「武」の重視とナショナリズムの結合が「武士道」
 「武道」を掲げる者たちと近い位置にあったと見てよいだろう。

 「思想」などという言葉にはあまり似つかわしくない、戦場の
 息吹を伝える荒々しい教えに過ぎなかった「武士道」は、
 このように反「文」・反儒教を媒介として国家意識に結びつき、
 武力を信奉するナショナリズムのイデオロギーへと変貌をとげた。

 これ以後、「武士道」はしだいに流行するようになるが、それは
 むしろ、言葉の来歴が忘れられてゆく過程であったのかもしれない。

 しかし、『国語大辞典』で、・・・、その最初に、「武士道が
 武士の道徳を刺す言葉として一般的に用いられることになったのは
 明治以降である」と記されている。実は「武士道」のそうした用法は
 近代のものだというのが、歴史学の通説なのである。

 こうした対立軸の設定自体は、「武士道」を標榜するかどうかは
 別として、近代の日本人にしばしば見られる思考法の一つの典型
 ともいえるものではないか。

 そのような意味では、「武士道」論は、武士がいなくなったことに
 よってこそ地位を高めたともいえるのではないか。

 かつて、誕生期の「武士道」こそ、まさに優勝劣敗・弱肉強食の
 思想そのものだったはずだが、西洋文明の物質主義や自己本位の
 功利主義に対抗する、日本の伝統的・精神的価値の象徴のような
 位置にすわることにより、「武士道」は、ついに『世界人類の
 一大精華」とまで賞賛されるに至った。

 新渡戸の「武士道」は、それまでの歴史からは断絶した、新しい
 「武士道」である。
 新渡戸の「武士道」が、かつての「武士道」とまったく異なることは、
 新渡戸自身が、「武士道」の先例を知らず、ほとんど自らの造語と
 思っていたという点に、端的に表れているだろう。

 新渡戸は、「武士道」の用例を知らなかっただけでなく、そもそも
 日本の歴史や文化そのものにあまり詳しくなかったようである。

 今どき、新渡戸の『武士道』によって武士のイメージを
 形作るという日本人もそう多くはあるまいし、・・・。
 『武士道』は、あまり日本史に詳しくない新渡戸が自己の
 脳裏にある「武士」像をふくらませて創り出した、一つの
 創作として読むべき書物であって、歴史的な裏付けのある
 ものではないことは、改めて確認しておかねばなるまい。

 かくして、日本武国論者と新渡戸の『武士道』の双方から
 影響を受けて、理想化された武士像が国民の間に形成されて
 いく。そして、第二次世界大戦の後には、軍国主義に密着して
 いたほとんどの「武士道」論がうたかたのように消え去り、
 新渡戸の『武士道』だけが残った。

 「武士道」は、時代状況、とりわけ外来文化との対応によって
 自在に考え方を変える、日本人の柔軟な面を象徴しているとでも
 いうしかないように思う。

 戦国期以来の「武士道」論が、しばしばフェア・プレイとは
 対極にあるような精神を根本に据えていたことは既に見たとおり
 であり、また、反道徳性を捨てた明治の「武士道」論も、
 新渡戸を除き、そのような問題意識は薄い。

 「武士道」論にフェア・プレイという問題意識を持ち込んだ
 ものとして、著作の世界をたどる限りでは、やはり新渡戸を
 挙げるしかない。

 どうも新渡戸は、キリスト教文化に比べて、日本の武士の
 道徳は、正直という徳においてやや劣ると感じていたのでは
 ないだろうか。

 第二次世界大戦後の日本では、戦争は何ものも生まないという
 論調が支配的であり、筆者もそうした言論空間の中で育ったが、
 戦争は人類の進化を促したという議論は、分野によっては有力な
 ものであるかもしれない。
 
 倫理についても、戦国武士が独特の倫理を育てたことは、・・・・・・。
 さらにいえば、だらしない若者を見ては「あんな奴らは
 軍隊に入れて鍛えてやればいいんだ」という類の言葉を
 吐く中高年の男性は、二、三〇年前までは珍しくなかった
 と思う。その是非はともあれ、戦争に由来する倫理や精神文化は、
 今なお私たちの身近なところで息づいているものと思われる。

 しかしながら、問題は、戦争が倫理を育てたことがあるとして、
 その倫理は、果たして平和な社会の育てた倫理と同様なものなのか、
 ということである。

 一般社会における名誉とは、たとえば公正や信義であろうが、
 戦場における名誉とは、たとえば勝利や力なのである。
 従来の議論の多くは、そうした相違に目をつぶったまま、
 平和な社会の価値基準を武士たちの名誉の問題に忍び込ませて
 きた結果、中世の武士を描くにあたって、しばしば虚像を
 結んできたのではないか。

 戦場における倫理の形成を、平和な社会における法の形成と
 重ねてしまったために、武士たちの行動の理解にブレを
 生じてしまっているように見える。そうしたブレを野放図に
 拡大しているのが、多くの「武士道」論であるといえよう。

 合戦が育てた倫理は、なによりも勝利を重んずる。そのためには
 勇敢さや力強さ、そして集団内部の団結ないし上位者への服従が
 必要である。そこに「勇」を重視し、極限まで自己を鍛えようと
 する自己鍛錬の倫理や、仲間を裏切らず、ひいては上位者への
 忠誠を誓う倫理が形成されてくる。しかし、自己の集団の外側の
 他者に対する愛情や信義などといった倫理は、戦場からは育たず、
 主として平和な社会で育てられたと見るべきだろう。

 敵に対しても公正や信義を重視してだまし討ちを否定する、
 フェア・プレイ精神などといった価値も、戦いの積み重ねから
 生まれたかのようにいわれたることがあるが、本書で見たきた
 範囲では、それは正しくない。
 --------------------

 日曜の夜は、相変わらずオダジマン。
 真面目にサボる、とは。
 サボるのでさえ真剣に取り組むその姿勢があかんのかな。
 ふむ。

 

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