勉強になったのは、隣の席に座りはったTセンセと話が
できたことでしょうか。
この間、ずっと疑問に思っていたこと(ビルマにはあんまり
関係ないけど)の回答の一つのヒントをもらえましたし。
いったん広まった言い回し(語句)を変えるのは、とっても
難しいのでは、と。
しかし、ビルマ(ミャンマー)関係では未だに国軍の
トピックが人気なんだな、はい。
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今回の「ロヒンギャ問題」で、単にアウンサンスーチー氏を、一方的に
非難する論調が目立っています。
そのようなことで、この問題が解決できるでしょうか。
ロヒンギャ問題は、今に始まったことではありません。
1970年代からずっと「続いていた」のです。
その責を負うのは、軍事政権、今の政府、国際社会ではありませんか。
もちろん、今、目の前で生命の危機に瀕する人をなんとかしようと努力する
ことは、 最優先です。
それでもこの問題をごちゃごちゃにしてはダメだと思います。
例えば、「(ロヒンギャ・ムスリム)をミャンマーは受け入れるにはできない。」
と言う人がいます。
でも、アウンサンスーチー氏は、市民権のある人はウエルカムと言っています。
(BBCの動画ですが、その部分だけ切り取りました。
編集はしていません。2017年4月放送)
もし、ロヒンギャ・ムスリムを受け入れることができない、という
ビルマ(ミャンマー)人がいたら、まず、このスーチー氏の対応をキチンと丁寧に
批判しなければならないと思います。
ビルマ(ミャンマー)の人によるスーチーさんへの批判や意見(非難では
ありません)が必要だと思います。
自分の社会が良くなるための批判や意見ならスーチーさんは喜ぶと
思います(きっと)
また、メディアのいくつかは、スーチーさんがこの問題に対して黙していると
批判していますが、 きちんとした方向性のメッセージを出しています。
それはメディアがそのメッセージを受け取れていないだけです。
メディアもまた、自らの不十分さも反省する必要があります(自分も含めて)
次にINGOの対応ですが・・・また次回に。
クリックでビデオ再生(始まりまで数秒~数十秒)
私はロヒンギャ・ムスリムだけの事を話題にするつもりはありません。
ラカイン人の話もしようと思います。
ロヒンギャ・ムスリムたちと同じように、バングラデシュのコックスバザールには
ラカイン人たちが避難民として暮らしています。
これもまた、ロヒンギャ・ムスリムたちと同じようにも、ラカイン人たちも
軍事政権の迫害から逃げてきているのです。
でも、多くのビルマ(ミャンマー)の人たちは、そのことを知りません。
軍事政権の負の遺産は、否が応でも、今の政府がキチンと対応を
しなければならないところがあります。
まずはキチンと歴史を知る必要があります(これは、日本の人〈私を
含めて〉も同じだと思います)
だからこそ、冷静な議論が必要だと思います。
(2012年、撮影 手前の人は編集しています)
「ロヒンギャ問題」の最大の原因は、歴代のビルマ(ミャンマー)の
軍事政権にあります。
ネウィン将軍やタンシュエ上級大将などの独裁者が作った問題に、
多くの人が惑わされています。
問題の原因から人びとの目をそらし、人びとを対立させようとする
ことです (実際、いろんな対立が起きています)
これは、軍事政権時代に作られた政治問題から気づかないうちに
広がってしまった歴史問題・民族問題・宗教問題です。
「不法移民」を拡大させた一番の原因は、元軍事政権の下で活動
していた「ナサカ」(今はなくなりました)です。
権益を持った「ナサカ」が自分たちの利益のために多くのロヒンギャ
たちを、バングラデシュ側からビルマ(ミャンマー)側に入れました。
その「ナサカ」に責任を持つのは、当時のビルマ(ミャンマー)政府でした。
多くのロヒンギャたちは「民族として認定して欲しい」とは言って
いません (「一部の声の大きな」ロヒンギャたちが言っているだけです)
単に市民権を認めて欲しいと言っているだけです。
今のビルマ(ミャンマー)政府は、前の軍事政権を、良いところも悪い
ところも、引き継いでいます。
だからこそ、その「ナサカ」の責任も、今の政府が引き継ぐ必要が
あります。